スポーツマウスガードは、ラグビーやアメリカンフットボール、アイスホッケー、ラクロス、ボクシング、空手などのコンタクトスポーツで広く使用されています。
マウスガードは強打による衝撃を和らげる効果があり、装着していない場合は、歯が折れたり唇や舌、顔面などを負傷したりすることがあります。又、脳震とうなどの発生率や重篤度を低減させることが報告されています。
又、お口や歯を守るという効用だけでなく、マウスガードを嚙み締めることで強い瞬発力を生み出し、集中力を高めるということが最近の調査報告から明らかになっています。
その為、これまでマウスガードが普及していなかったスポーツ、例えば、ゴルフや野球、パワーリフティングなどでも使われ始めています。
マウスガードにはスポーツ用品店などで販売されているものがありますが、ずれたり外れたりすることが多く見受けらます。これでは発音がしにくいばかりか、いざというときにしっかり機能しなくなります。
又、嚙み合わせを考慮していないマウスガードは顎の関節を悪くしたり、プレーに集中出来ないという問題の他、短期間で穴の開くケースが多く、オーダーメイドで作られるマウスピースと比べてお口の保護能力は10分の1といわれています。
歯科医院で作製するマウスピースは市販品のような不都合はなく、しっかりと食いしばれるマウスピースを作成することができるため、安全かつ体のバランスの向上、筋力アップが見られ、競技の種類によっては競技能力の向上が認められる場合もあります。
まとめ…
競技人生より人生は、はるかに長いです。歯、そして体へのダメージを極力避けて、競技人生後の生活を快適に送るための保険として、マウスピースを歯科医院で作成することを強くお勧め致します。
しただ歯科 笹川弘康