侵襲性歯周炎とは主に若い人に多くみられる歯周病です。
一般的に歯周病は年齢が高くなればなるほど、リスクが高くなります。年齢が上がるにつれて症状も進行しやすくなります。
しかし侵襲性歯周炎は10歳~30歳代が多い特徴があります。
一般的な歯周病は、全身疾患やプラークの付着量に依存しており、プラーク中の歯周病菌の出す毒素によって緩徐な歯周組織破壊が起こります。
侵襲性歯周炎は上下の歯、全体的に症状が現れる広範型と、前歯と6歳臼歯と呼ばれる第一大臼歯に症状が限られる限局型の2種類に分類されますが、広範型、限局型どちらの場合も歯の骨の吸収が顕著であることが特徴です。
侵襲性歯周炎はプラークの付着量とは関係なく病状が進行します。プラークや歯石の量は少ないのに歯周ポケットが深く、又、歯の骨の吸収が顕著であるため、一般的な歯周病治療では治療の効果が現れにくく、難治性の傾向を示します。
治療方法はプラークコントロールが主体となりますが抗菌薬を併用し、外科的に歯周ポケットを除去する処置、短間隔のメインテナンスが大切になってきます。
若いから大丈夫と自己判断するのではなく、歯茎が腫れたり出血がある場合には必ず歯科医院で一度検査しましょう。
しただ歯科 笹川 弘康