三条市荻堀のしただ歯科は「患者様にとって身近で安心してかかれる」歯科医院を目指します
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親知らずについて

皆さん、こんにちは。

自分は親知らずが生えている➡抜歯しなければならない、と思っている人がいるかもしれません。しかし、親知らずだからといって必ずしも抜歯しなければいけないわけではなく、積極的に残していくことを勧める場合もあります。

今回は親知らずを抜いたほうが良い場合、抜かなくても良い場合についてご紹介いたします。

親知らずは一番前から数えて8番目の歯でほとんどの場合は思春期以降の10代後半から20代前半頃に生えますが、中にはそれ以前、または30代を過ぎてから生えてくることもあります。

親知らずの抜歯を積極的にお勧めするのは、すでにトラブルが起こっている場合、もしくは後になってトラブルが予想される場合です。放っておくと状況が悪化して抜くのが大変になることもあるので下記の場合は早目の抜歯をお勧めします。

①親知らずが頭を出していて、きちんと生えそうにない場合

親知らずが斜めに傾いている、横に倒れているなどして、かつ歯ぐきから一部歯が見えている場合です。この場合、最終的にきちんと生えてくる見込みがなく、トラブルを起こす可能性が高いため、症状が出る前に抜歯をお勧めします。

②痛みや腫れを繰り返している場合

親知らずの周りの歯茎に炎症を起こして痛みや腫れを繰り返している場合です。

③顎関節症を起こしている場合

親知らずの咬み合わせが原因で顎関節症を起こしている場合です。

④虫歯になっている場合

親知らずのそのものが虫歯になってしまっている場合、もしくは隣りの歯に虫歯を作ってしまっている場合には早目の抜歯をお勧めします。

⑤歯並びをずらしている、もしくはそのリスクが高い場合

親知らずが手前の歯を押してしまっていて歯並びが段々ずれてきている場合、もしくはいずれそうなる可能性が高い場合です。

⑥親知らずが歯ぐきや頬を傷つけている場合

親知らずが傾いて生えてしまっているなどして頬の粘膜を傷つけている、もしくは親知らずが向かい合わせの歯茎を噛んで傷つけてしまっている場合です。

⑦嚢胞が出来ている場合

親知らずが骨に埋もれていて特に問題を起こしていなくてもレントゲン上で周囲に嚢胞を作ってしまっている場合には将来のトラブルを避けるために症状がでなくても抜歯をお勧めします。

次に親知らずを抜かずに他の歯と同様、大切にお手入れをして残していくことが可能な場合をあげます。

①真っ直ぐ生えてきちんと嚙んでいる、もしくはそう予想される場合

正常に真っ直ぐ生えて、むし歯もなく向かいの親知らずときちんと嚙んでいる場合、もしくはいずれそうなると予想される場合には、わざわざ抜く必要はありません。しっかりとブラッシングを行ってトラブルを起こさなければ経過観察を続けても問題ありません。

②完全に骨に埋もれて問題を起こしていない場合

親知らずが完全に骨の中に埋もれて骨の一部のようになっている場合、トラブルを引き起こす可能性が高くないので、抜く必要がありません。

以上、親知らずの抜歯、非抜歯について述べましたが気になる方は、一度歯科医院でレントゲンの撮影、かみ合わせの確認をされることをお勧め致します。

しただ歯科 笹川 弘康